サーキュラーエコノミー
ムダを減らし、限りある資源を循環させる。
NKCグループでは長年の間、生産現場における改善と工夫による廃棄物の削減、資源を繰り返し利用する、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進してきました。さらに今後は限りある資源の効率的・循環的な利用を図り、廃棄物そのものや汚染を発生させないためにサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行を目指す事が企業に求められています。
NKCグループでも従来の活動に加え、製品設計段階から環境に配慮した原材料を利用した、植物由来のバイオマスプラスチックやバイオマスゴムを使用したものづくりへのチャレンジも開始しています。
廃棄物削減
2007年より、「ゼロ・エミッション」継続中
「分ければ資源、混ぜればただのゴミ」を合言葉に、NKCグループ国内拠点では、20種類以上の徹底したゴミ分別収集を実施しています。廃棄物処理業者についても、廃棄物引き取り後、中間処理後も資源として有効利用されることが選定の基本条件です。事業活動においても、木製パレットの補修利用、ペーパーレス化、生産現場での過剰包装の見直しなど、地道な削減活動を継続した結果、2007年より「ゼロ・エミッション」を達成し、直接埋め立て廃棄物ゼロ、再資源化率(リサイクル率)は99%を維持しています。
サーキュラーエコノミーへ向けた取組事例
本社食堂の食品リサイクルループ
本社食堂で発生した食品の残りは、敷地内に設置された生ごみ処理機に投入して一次処理を行います。その後NPO法人との連携により、有価で農家に引き取られ、肥料として利用されます。この農家で極力化学肥料を利用しないで栽培されたこだわりの米をNKCで買い取り、再度社員食堂で提供され、食品リサイクルループを実現しています。

木質チップのバイオマス発電への活用(株式会社須田商事)
廃棄物削減を目指し、須田商事ではバイオマス発電所への「木質チップ」供給に取り組んでいます。製品の製造においてメインで使用する木材は、製造過程で端材や不良品が発生しても木くずとして廃棄されていました。そこで、廃棄されていた木材をバイオマス発電の燃料となる「木質チップ」に加工。近隣のバイオマス発電所に運搬し、燃料として活用することで、廃棄物削減につながっています。
